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他のクラスメイト同様に、次の授業の準備をしようとロッカーの方へ向かおうとする私を、優菜子が慌てて制する。
「だってだってだって…、あの三浦先輩だよ?去年の人気投票一位の、あの三浦先輩だよ?」
自分の声の大きさに気づいたのか、優菜子は先ほどよりは抑え気味に、でも興奮を隠さずに言った。
優菜子の目は真剣そのもの。
それに対し、きっと私は冷めた目をしているのだろう。
「美尋ぉ、なんで断っちゃったの?」
優菜子はついには哀れむような目で私を見てきた。
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