1.藍色 森川美尋

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他のクラスメイト同様に、次の授業の準備をしようとロッカーの方へ向かおうとする私を、優菜子が慌てて制する。 「だってだってだって…、あの三浦先輩だよ?去年の人気投票一位の、あの三浦先輩だよ?」 自分の声の大きさに気づいたのか、優菜子は先ほどよりは抑え気味に、でも興奮を隠さずに言った。 優菜子の目は真剣そのもの。 それに対し、きっと私は冷めた目をしているのだろう。 「美尋ぉ、なんで断っちゃったの?」 優菜子はついには哀れむような目で私を見てきた。
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