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休みの日の部活のお昼時。
博臣と武がコンビニへ昼飯を買いに行ったので、残った翔一・十兵衛・私の三人で先に食べ始めることにした。
そんな時のこと。
「八雲先輩」
「んー?」
「内股って、どうやったら直りますかね?」
さて、ここで問題。
今の質問を私に投げかけたのは、一体だーれだ?
①十兵衛
②翔一
(登場人物一覧を見れば分かると思いますが、十兵衛が女、翔一が男です。)
…その後私が言った言葉はというと。
「あー、そういやお前、男のくせして内股だよな。」
そう。
答えは②翔一。
椅子に座っている彼の膝は完全に内側を向いてくっついていた。
翔「どうしてもこうなっちゃうんですよ」
私「脚組めば?」
翔「いやー、膝当たって痛いんですよ。」
それは間接的な足の長さの自慢か!
と、私と、珍しくボケ担当の十兵衛からも突っ込みが入る。
私「んじゃ、こーやって…」
私は、両手を足の間に置き、翔一に手本を見せた。
私「こうしたら、閉じれなくなるだろ?」
翔「ああ、なるほど!」
翔一は私に倣い、おんなじ格好をしてみせた。
とても満足そうだった。
私は、自分の足の間から両手を抜いた。
しばらく経ったのち。
ふと、自分の足を見ると。
「…なあ、ショウ」
「はい?」
「どうやったら、内股になれるんだ?」
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