2.監獄生活

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一夜明け、半壊した家屋で休眠を取った3人。 固いコンクリートに毛布を敷いて寝たせいで、リュウセイとガウの身体はギシギシと軋んでいた。 「あれ? クオンはどこに行った?」 「さあ? 散歩でも行ったんじゃない?」 寝ぼけ眼で目を擦りながら周囲を見回し、クオンの姿がないことに気付いた2人はクオンを捜しに屋外へ出た。 だが捜すまでもなくクオンの姿はあっさり見つかる。 家屋を出てすぐ、陽光を一身に浴びるクオン。 だが声を掛けることは出来なかった。 いや、正確には声を掛けることさえ忘れていた。 人間を喰らっていたから。
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