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ふる…えてる?
俺が?
両手を持ち上げると、小刻みに震えている。
「 え、ウソ…な、に、コレ…」
自覚すると、全身が震え出す。
「やだ、なにこれ…やぁっ!」
両目からポロリと涙まで出てきてしまった。
怖い、怖かった…!
自分が、こんなになるなんて…思っても見なかった…!
コワイコワイコワイコワイ
フワリと、暖かいものに包まれた感覚がした。
横をみると真中が、俺を抱きしめている。
「なん…で、?」
「震えて泣いてる奴をみて、ほっておけるわけないだろう。」
そう言うとぎゅっと力を込めて抱きしめてきた。
それが、妙に安心してしまって、
なんで、こんな奴にっ!
て気持ちと、
人のぬくもりが嬉しいって気持ちがぐちゃぐちゃで、自分でも何を考えていりのかわからなかった。
そのまま俺は真中の胸をかりて、怖さを忘れるように涙を流した。
落ち着きを取り戻し、深呼吸をした。
「…大丈夫か?」
心配そうな顔で、俺の顔を覗き込む。
今更だけど、俺、そーとー恥ずかしいことしちゃってない??
顔から火が出るって、こういう事いうんだ、絶対。
顔が熱すぎて、クラクラする。
「だっだ~いじょ~ぶだよぉ!?ちょっと驚いただけでぇえ~、あははぁ~
。」
俺、ちゃんと笑えてるかな?
「辛そうな笑顔をするな。あと、無理やりそうやってチャラいフリするのもやめろよ。」
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