偽装してます。

イケメンは嫌いだ。

「な、なに言ってるのぉ～？無理なんかしてないし？このしゃべり方も素だしぃ？」

だめだ、顔が引きつる。

真中の顔がどんどん怖くなる。

やだ、なんでこんな奴に。
もうどっか行って欲しい…

ぎゅっ

「…え」

「…なんで、こんな奴に、とか思ってるだろ。」

俺は今度は正面から真中に抱きしめられてる。

「…あはは～！ばれちゃったぁ？そーだよ。嫌いでしょ？俺のこと。」

「…あ？嫌いじゃないが？」

「…そーなのぉ？あんなに突っかかってくるからさぁ～、嫌いとしか思わないでしょお。俺はお前の事キライだしぃ？それに…「嫌いでもかまわん。ペラペラしゃべってないで落ち着け。」

「…っ！」

頭がぐるぐるで、わけわかんない。

俺を抱きしめてる、コイツの事が、1番わかんない

俺意外にテンパってる。

「お前は、あーいう風に迫られるのが多そうだな。」

「…あー、確かにそうかもねぇ～。さすがに押し倒されたのは初めてだわ。」

あははと笑って真中を見上げると、真中が目を見開いて驚いている。

え、なに？

「…話し方、素に戻してくれたんだな。」

あ。