偽装してます。

イケメンは嫌いだ。

「………は？」

「だって、真中も結構告白とかされて、断ってるのとか見てんだよね。真中もめんどくさいと思ってるんでしょ？そーすれば、お互い誘われなくなるんじゃない？」

「…あぁ、利害関係の一致…だな。」

「そそっ！どう？かなり俺には美味しい話なんだけど。」

「俺にもかなり美味しい話だ。その話、乗らせてもらうぞ…麻斗。」

そう言った真中は俺の顔をくいっと持ち上げ

「んんっ？！んーーー！！」

キスされた。

「っぷは！おい！いきなりなにするんだよ！？」

「さっき襲われた奴にキスされてただろ？塗り替えておいた。」

「はぁ？！なんで？？」

「俺はお前の恋人だからだ。麻斗。」

「っ！それは、形だけだろうがぁ！！」

「形だけもなにも、付き合って欲しいと言ったのはそっちだからな？俺はそれを承諾したんだ。恋人同士だろう？」

「ぐっ…」

「恋人ならキスするのも当たり前だし、学校中に噂をだすのだろう？実際に見せた方が効果がある。」

「ううぅっ…！」

「あと、恋人らしく下の名前で呼べよ。その方がぽいだろ？」

「あ、あぁ…ぇぇぃ、すけ…」

「聞こえない。」

「瑛介！」

「いいこだ。」

「んっ！」

また、キスされた。

俺ファーストキスさっき終えたとこなのに、セカンドも奪われるの早いだろ。ふつう。

これなんかおかしいような…なんか俺はめられてるような？
俺から言い出したことだけど？

「んんっあ、やっ！」

舌まで入ってくるのは聞いてません！