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そう、それは、前から計画を立ていた旅行の話。
俺が誘拐される少し前に、みなたんと話していた件のこと。
夏休みも中旬を過ぎたある日、みなたんから連絡が合った。
「久しぶりー!あさたん!!元気しちゃってるぅ??」
「久しぶり、みなたん。元気だよ。どったの??」
「いやーさぁ、前旅行の計画してたの、覚えてる?」
「!あぁ!!そういえば言ってたねぇ。そのあとすぐアレでうやむやになっちゃってたねぇ。」
「そう!そーなの!!僕あさたんと遊びに行きたいのー!!あさたんと一夏の思い出を作りたいの!僕と!旅行に!行ってください!!」
みなたんは、相変わらず元気そうだ。
「俺はもちろん大歓迎だけども、みなたんは予定大丈夫なの??」
「な、なんとかする!ちょっとぎゅうぎゅうだけど、なんとか、なんとか!!」
そんなに俺と旅行に行きたいと思ってくれてるのかと、少し頬が緩んだ。
「プフッOKOK…!いつ頃行く?俺は実質いつでも空いてます。」
「え?あさたん真中くんと予定は?」
「へ!?あぁ、うん…。な、無いですケド…。」
「無いの!?!?」
「お、おう…。」
「は、あいつ馬鹿なの??なんなの??」
「いや、俺は別に…。」
実際、瑛介は連絡はくれるけど、何処かに遊びに行こうとはなっていない。
俺から誘うのも恥ずかしいし。
予定合わなかったらいたたまれないし。
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