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生まれ出た時から『一つ』でしかない俺たちが唯一繋がれるその快楽に溺れて。
いつの間にか、俺はお前に同じ価値観を押し付けていた。
俺の中で勝手にお前を作り上げて。
少しのずれも、許せなくなってたんだ。
お前が欲しくて、幾度も身体を重ねるうちに俺は……お前なしじゃいられなくなった。
退屈な日々に色をつけてくれたお前が。
俺を鳥籠の世界から解き放ってくれたお前が。
俺を支えてくれたお前が。
愛しくて愛しくて──
俺たちは二人で一つなんだと、そう思ってた。
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