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愛してた。
愛してると……思ってた。
でもそれは俺の独りよがりで。
欲しい気持ちだけが成長しすぎて、もしかしたら愛することを忘れていたのかもしれない。
「貴方の気持ちが重い」
それがお前の最後通告だった。
「もう……無理なの」
なあ、お前は今何を思ってる?
悲痛に顔を歪めて俯いて。
その揺れた瞳の奥に、何を考えてた?
熱く甘い吐息を混ぜたことも、
汗に濡れた身体を重ねあったことも、
昼も夜も関係なしで囁きあったあの言葉たちも、
それは、紛れもないホントで。
なあ、今も確かにお前の中には俺への想いが残ってるって……そう、信じてもいい?
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