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「狙撃だ、下がれ!」
身の丈2メートルは有りそうな大男が死んだ仲間を引き摺って窪地に隠す。
「少尉、敵に狙撃兵有り!」
先ほどより無線で呼ばれる少尉は、M14EBRで敵の狙撃兵を探していた。
高価なスコープの倍率を4倍まで下げ、血眼になる。
「Магазин!(マガジン!)」
敵を見るが、マガジン交換の際には仲間がカバーして射撃して来る。米軍特殊部隊出身の男は少し感心すらしていた。
「Готов!(準備良し!)」
チャージングハンドルを引き、敵はそう言った。流石に聞こえはしないが、その姿を見て敵も訓練されている事を知った。
「奴らプロだぞ!」
「お前もプロだろーが!」
M16A4に載せたトリジコン社製のTA31が捉える敵は、見事に統制され決められた区域に制圧射撃を繰り返す。
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