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「居る?」
「いや、居るには居るが……どっちが味方だ?」
2人の日本人が戦況を眺めていたが、木々が邪魔でどうにも掴めない。
振り向くが、50メートルほど後方に居る小柄な男も首を振っていた。
「ダメだ。もう少し近付くか」
「しょーがないね」
身長180cmは有る子供っぽい丸顔の男が足音も無く前進する。
「見えた、手前が地元のボンクラだね。どーする川さん?」
「どうもこうも……面倒くせぇなあ。尚に狙撃させりゃよくね?」
川さんこと川村凌太はAK-74Mのセイフティレバーを下げ、GP-25にVOG-25Pをねじ込む。
尚と呼ばれる小男、杉本尚もSVDSのセイフティレバーを下げた。
「ニッシー、左の岩陰に着け、奴等を側面から撃つぞ」
「はいはい」
PKMを持ち、先頭を行くニッシーこと西山辰英が味方を誤射しない位置に着けた。
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