ふたつ ~名前~

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しー・・・んとした部屋。 言葉を発する者はいない。 皆の視線が集まると突然 ぐぅ~・・・・・ 「「「・・・・・・・・・」」」 あまりの緊張感の無さに土方は脱力した。 「はあ・・なんかよくわかんねえけど、害はなさそうか? 源さんすまねえが、食いモン頼む。」 「はいはい。」 しばらくすると源さんがおにぎりとお茶を持って戻ってきた。 「さあ、どうぞ」 それをじぃ~ っと見る・・・・ 見る・・・・・・・・・・・・・ ぐぅ・・・・・・ そう、手足が縛られたままである。 「歳、外してやらんか。」 「近藤さん・・・・ ちっ。わかったよ。」 はらり・・縄が外された。 と、同時におにぎりにがっついていく。 「・・・ぷっ。あははははははは!!」 「こら、平助。笑うものでないよ?」 平助は笑い出した。 「源さん、だってこの子獣みたいだよ。」 そう、皿にのったおにぎりを持たず食べている。 いわゆる  犬食い  だ。
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