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しー・・・んとした部屋。
言葉を発する者はいない。
皆の視線が集まると突然
ぐぅ~・・・・・
「「「・・・・・・・・・」」」
あまりの緊張感の無さに土方は脱力した。
「はあ・・なんかよくわかんねえけど、害はなさそうか?
源さんすまねえが、食いモン頼む。」
「はいはい。」
しばらくすると源さんがおにぎりとお茶を持って戻ってきた。
「さあ、どうぞ」
それをじぃ~ っと見る・・・・
見る・・・・・・・・・・・・・
ぐぅ・・・・・・
そう、手足が縛られたままである。
「歳、外してやらんか。」
「近藤さん・・・・
ちっ。わかったよ。」
はらり・・縄が外された。
と、同時におにぎりにがっついていく。
「・・・ぷっ。あははははははは!!」
「こら、平助。笑うものでないよ?」
平助は笑い出した。
「源さん、だってこの子獣みたいだよ。」
そう、皿にのったおにぎりを持たず食べている。
いわゆる 犬食い だ。
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