ひとつ ~出会い~

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屯所への帰り道、突然総司が立ち止まった。 「土方さん。血の匂いがします!」 言うと同時にわき道に入っていった。 「総司っ・・・ 待ちやがれっ!!!」 土方が追いかけていくと、そこには小さな狼を抱え、倒れている人がいた。 「おい、総司。生きてんのか?」 総司は確かめるように触れてみる。 「・・・・狼はダメですね。 こっちの子はまだ息がありますよ。」 狼にはたくさんの傷と血がついていた。 それをやさしく守るかのようにそっと抱きしめている。 「ちっ。しょうがねえ。連れて帰るぞ。」 二人は屯所までの道のりを急いで帰った。 .
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