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「ふふっ、じゃあ早く帰りましょうか。シーナの命のために」
ショボンとする私に微笑みかけ冗談を交えて慰めてくれる香奈。
「命のためなんて大げさだよ」
「冗談だって。ほら早く帰るよ」
そしてやさしく頭をなでてくれる。
私が落ち込んだりした時はいつもこうやって優しく慰めてくれる。言葉では表さないけどいつも感謝してるよ香奈。
「シーナ?早くしないとおいて帰るよ」
気がつくと香奈は先に教室を出ていた。
「ま、待ってよ……え、きゃっ!!」
私は慌てて香奈を追おうとして、教室の
ドアに足を引っかけてしまった。
わっ、どうしようバランスがとれない…。
私は目を瞑り、くるであろう衝撃に備えた。
あ、あれ?
しかしいくら待っても衝撃は襲ってこなかった。
あれ?なんか体が軽い?
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