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私は自分の体に違和感を覚え、恐る恐る目を開けた。
「う、浮いてる?」
私の体はなぜか浮いていた。
しかしそれも一瞬のことで、なぜか突如としてあらわれた突風が私の体を持ち上げ体制を戻してくれた。
「え、何!?何がおきたの!?」
私が一人パニックに陥っていると。
「何騒いでいるの?」
戻ってきた香奈が不振な顔で訊ねてきた。
「か、香奈、わた、私、浮いて…」
あまりの衝撃に動揺してなかなか言葉が出ない。
「ん?浮いて?…ああ 、夏休みに入ったから気分が浮いてるのね」
「違うよ。いや、違うくはないけど…。あのね香奈。私の体がさっき宙に浮いてたの!!」
興奮気味に言う私に対して香奈はとても冷静に返してきた。
「シーナの体が浮いた?どうせまた躓いて転けたんでしょ?」
確かに躓きはしたけどさ。「どうせまた」てひどくないかな…。
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