1日目:夏休みの始まりとともに

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「違うんだって。本当に私の体浮いてたの!!」 「そっか。すごい、すごい」 「香奈、信じてないでしょ?」 「信じてるわよ?だから早く帰りましょうね」 子供を諭すようにして言うと香奈はスタスタと歩いて行った。 「もう香奈待ってよ!!」 私は今度は躓かないように気を付けて香奈の後を追った。 * * * 「相変わらず我らが姫様はおっちょこちょいですね」 「本当だね。まぁでもそこが可愛いんだけど」 「あれが可愛いとか、お前視力低下したんじゃねえの?」 「そんなこと言ってもしっかりお姫様を目で追ってるじゃん」 「これが仕事なんだからしょうがないだろ」
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