1日目:夏休みの始まりとともに

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「どーだか…」 「あ゛ぁ?」 「こんなところで喧嘩しないで下さい。…あ、姫様学校を出られたみたいですよ。追わなくていいんですか?」 「わかってるよ…」 「ラジャー」 そうして3つの影が校舎の屋上から消えた。 * * * 「あ、そうだシーナ。明日は朝から開けておいてね」 家が近くなってきたころ香奈がそう切り出した。 「ん?明日?どうして?」 「どうしてって…。明日はシーナの誕生日でしょ?」 誕生日!! 夏休みのことで頭がいっぱいになって、自分の誕生日のことをすっかり忘れてしまっていた。 「もしかして自分が誕生日ってこと忘れてたの?」
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