私の中にあるもの

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声を聞きつけ、厨房からリリィが姿を現した。 「ルーちゃん、いらっしゃーい」 普段より少し高めの声を出すリリィ。 リリィを見つけるとこの男はズカズカと近づいていく。 「やあ、またリリィちゃんに会いにきたよ」 恥ずかしげもなく言えるこの男に吐き気がする。 リリィもリリィだ。こんな男が来たくらいでニコニコするんじゃない!! 「ふふふ、ありがと。今日は何をお食べに?」 いつもこの男がいう事は決まっている。 「もちろん、リリィちゃんをたべっ、ぎゃあああああ!!」 私は力一杯こいつを殴った。 男は壁を貫通して外に飛び出した。 修理費はこいつ持ちでいいだろう。 「もー、お姉ちゃんはすぐ手を出すんだからー」 頬を膨らませてプンプン怒るリリィ。 女の私ですら萌える仕草をしやがって! いかん、いかん。落ち着け私! 「あの男にセクハラされたらお姉ちゃんに言うんだぞ。」 そう言うと、リリィは笑いながら 「される前に殴ってるじゃん」
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