2人が本棚に入れています
本棚に追加
声を聞きつけ、厨房からリリィが姿を現した。
「ルーちゃん、いらっしゃーい」
普段より少し高めの声を出すリリィ。
リリィを見つけるとこの男はズカズカと近づいていく。
「やあ、またリリィちゃんに会いにきたよ」
恥ずかしげもなく言えるこの男に吐き気がする。
リリィもリリィだ。こんな男が来たくらいでニコニコするんじゃない!!
「ふふふ、ありがと。今日は何をお食べに?」
いつもこの男がいう事は決まっている。
「もちろん、リリィちゃんをたべっ、ぎゃあああああ!!」
私は力一杯こいつを殴った。
男は壁を貫通して外に飛び出した。
修理費はこいつ持ちでいいだろう。
「もー、お姉ちゃんはすぐ手を出すんだからー」
頬を膨らませてプンプン怒るリリィ。
女の私ですら萌える仕草をしやがって!
いかん、いかん。落ち着け私!
「あの男にセクハラされたらお姉ちゃんに言うんだぞ。」
そう言うと、リリィは笑いながら
「される前に殴ってるじゃん」
最初のコメントを投稿しよう!