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春。
ギー・・・ギー・・・
カタカタカタ・・・。
壊れかけた空調機の音の連続。
カチカチカチ・・・
パキッ・・・。
シャープペンシルの芯が踊る。
「この場合は~というわけで~かくしてこうなるというわけで~」
睡魔を誘う魔法の呪文のような教授の声。
ドックン・・・ドックン・・・。眠ろうとする5秒前、机上に響く心臓の音。
僕の名前は沢村マコト。都内にあるS大学法学部に通い出して3年目の普通の大学生だ。
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