すれ違い

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俺視点 「お前はほんとガキだな。」 何回この言葉を発しただろうか。 大学院に入り3ヶ月、こいつはつき合った彼女と別れた。 理由はこいつのわがままみたいなもんだ。 10時からのデートをすっぽかして彼女が直接来て大喧嘩。 そしてこいつの逆ギレの一言で別れたそうだ。 「お前は顔は女うけするのに中身がなあ。」 「だまって。」 そうこいつは童顔だ。大学院生にもなるのに中1か中2に見られない。ひどいときは小学生にさえ間違えられるのではないか。 「まあ、俺はお前が好きだから別れてくれてうれしいけどな。」 「おいおいまたそんなこと言うなよ。」 「俺は本気だぞ。」 「笑いながら言っても説得力ないよ。それに男同士はどうかと思うよ。」 俺は笑いながらいっていが内心は穏やかじゃない。 こいつの元カノ達はどこまでいったんだろうか。 デート止まりだったのか、それともキスまでいったのか。 俺はこいつに全てを奪ってほしい。 もちろんこいつが普通の男の子だって分かっている。 でも俺はあきらめきれない。だって俺はこいつ以上にガキの部分があるからだ。
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