1人が本棚に入れています
本棚に追加
僕視点
ここは研究室。
僕は日本文学の古文を専行している。そして文章から作者の心情をよみ、どのように考えているかを調べている。
僕が何故そんな事をしているかというと、彼の心情を知るため。
彼に全てを奪われたい。そのためには彼の心情を知ることだと考えたからだ。
いや、今はそれしか出来ないからだ。
もちろん今も隣には彼がいる。そして少し手を伸ばせば触れられる位置にいる。
しかし、肌に触れられてもそれは僕が本当に触れたいところではない。
いや、僕は触れられたいんだ。
「おう、腹減らねー。」
「あ、うん、そろそろ行こうか。」
そんな事を考えていたら結構時間が過ぎていたらしい。
学食に行く途中で、
「あの人たちいいね。」
「背の高い人私好み。」
「私は童顔の子の方がいいな。」
まただ。彼は背が高くてかっこいい。
だから良く女の人に声を掛けられたり、噂話をされる。
僕は彼に嫉妬心を抱かせようとしているのに、僕が周りに影響されて嫉妬心を抱いている。
またそんなガキっぽい事を考えながら今日はきつねうどんを食べた。
最初のコメントを投稿しよう!