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『あ、あの!昨日から色々とご迷惑おかけしました。』
茉莉は慌てて、一連の自分の行動を謝った。
『あぁ。まぁ、俺も久しぶりに楽しかったからいいよ。』
『でも、本当にありがとうございました!このお礼はまた後日させてください。』
颯太郎の言葉に安堵の表情を浮かべつつも茉莉は改めてお礼を言うと、無意識に次へと繋がる約束を取り付けるのだった。
『じゃあ、私そろそろ失礼します。』
茉莉は深々と頭を下げると、玄関に向かって歩き出した。
『送っていこうか?』
颯太郎の声が背中から聞こえる。頷きたくなる衝動にかられつつも、振り返ると首を横に振る。
『大丈夫です。まだ昼ですし、電車もありますから。』
「…そうか。じゃあ、気をつけて。」と茉莉の言葉に納得したのか、玄関で見送った。
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