*第1章*

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「けえー!」 俺が大きな声で呼ぶと、 振り返ってふわりと微笑む彼。 「おはよ、」 って.... その笑顔が好き。 昔から変わらず、 俺のそばにいてくれるとこも... 「今日は間に合ったよ!!」 いつも、俺は慧を 待たしちゃうから.. 「よしよし、偉い子」 と、いいながら わしゃわしゃと 頭をなでてくる。 「やめろって!」 子供扱いなんて、 してほしくない。 「ハイハイ、あ、そーだ! 昨日、ヤブにもらった駅前の アイスクリーム屋さん学校の 帰りに行く?」 俺が吊れるのをわかってか、 ニヤニヤしながら、ポケットから チケットを出してきた。 「行きたいっ」 そう言ったけど.... 俺はね慧と一緒なら どこへでも行きたいんだよ... だって、俺、慧が 好きだから。
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