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「うわぁぁぁ!?」
学園内に、ちょっと野太い叫び声が轟いた。
「かっ、会議に遅刻するうぅうわっ!?」
あるひとりの青年が、廊下を全力で駆けていた。
ドンッ
そして、学生にぶつかった。
「うわっ!?」
「いっ…………たたた…………はっ!!ごめん!怪我ない!?」
「あ、平気……っす」
「そっか、ごめんねっ!体痛くなったら言ってね!ちゃんと責任は取るから!じゃっ!!」
「あ、先生…………早ぇ…………てか走っちゃ駄目だろ」
残された生徒は、はぁと溜息をついた。
「はぁっ、はあ……」
ある一人の教師が、廊下を猛ダッシュしていた。
彼の名前は赤山正-アカヤマ タダシ-26歳。
今は会議に遅刻しかけているが、普段は仕事を完璧にこなす優秀な国語教師。イケメンなのにドMなのが玉に傷。
「あっ、赤山先生走ってるー」
「いっけないんだーww」
「会議に遅刻しそうなんだぁ、許して☆」
「遅刻?ちゃんと時間管理しなよーっ」
「えへー」
彼は天真爛漫な性格からか、生徒からの人望は厚い。
「……はっ!!ち、遅刻遅刻ーっ!!」
「頑張ってー!」
「ありがとー…………いでっ!……柱か……」
…………そして、割とドジっ子だ。
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