2

4/5
前へ
/10ページ
次へ
歩きから、徐々にペースをあげて、等と説明しながら、前田さんはランニングマシーンの液晶パネルをピッピッと操作してくれた。 私がゆっくりと歩き始めると 「久しぶりなのは、何か、心境の変化でもあったの?」 そんな事を聞いてきたから 「いや、会費が勿体無いかな、と、」 差し障りのない返事をすると前田さんは、ふぅ~ん、と息を吐き 「突然時間の使い方が解らなくなって、ここを思い出したとか?」 意味を理解出来ず 「どうゆうこと?」 聞いてみると、言いにくそうに困ってる 「ん~、、、 別れたとか、で、また来るようになった子とか、結構いるからね。」 前田さんは押すともなしに液晶パネルを触ってる あぁ、なる程。 箇々のリサーチって、やつね。 「アハハハ、違うよ。大丈夫。」 笑って答えたのに、なんだか困った顔をされてしまった。 「そんな子達は、無理するからね」 心配そうに私を見るので 「違うよ。前向きに、健康的に運動しようと思って。友人の結婚式の招待状がきたから、少しでも締めなきゃなのよ。」 前田さんの、筋肉質な二の腕をバシバシと、叩きながら走り続ける。 私の表情に安心したのか、 「そっか、それなら、ストイックに引き締める?プログラム組んであげるよ?」 ニヤリと笑ういつもの前田さんになっていた。 「それだけは、遠慮します。」 そのまま私は顔を正面に戻し、走ることに集中することにした。 「残念だなあ、」と呟いて、前田さんは周りの人達に声を掛け、やっとどこかに行った。 もし、そんな事があったとしても、前田さんには言わないなぁ、、、、 お喋りだしなぁ、 傷口に塩を塗られそうで、恐いわ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加