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「純、ちょっと
何言ってんのよ。」
「独り言だ、気にしないでくれ。」
もうすぐ彼女の家に着く。
あと5分くらいのところだった。
「純、停めて。」
「え?」
「いいから停めて。」
とりあえず閉まったスーパーの駐車場に車を停めた。
「じゃあ、私からも言わせて貰うわ。」
どうやら彼女を怒らせてしまったみたいだ。
「何度も言わないからよおく聞いておきなさい。
さっき純が言ったこと、
私が気づいてないとでも思ったの?
知ってたわよ、18年も一緒にいるんだから。
私がまだその気になる人を探してたのは、
どうしても純よりステキな男の人を見つけたかったからなんだから。」
「え、なんだよそれ。
だったら…」
「私だって
純のことが今でも一番好きよ
でも
そんなこと言ったって
仕方ないじゃない。
まったく、
なんで純は男じゃないのよ。」
…本編おわり…
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