ギミヨラ

カリスマ絶対お嬢

おいおい、外車に買い替えろってか？

確かにこのレクサスももうすぐ２回目の車検。
ローンも終わるし、マジで考えるか。

彼女も最初から贅沢な女だったわけじゃない。

生粋のお嬢様で、元々お金に不自由することがなかった上に、京大出で今はそこそこの企業の会長付きの秘書。前は副業のコラムニストもこなしてたが人気絶頂のとき、あっさり辞めてしまった。

無理もない。彼女はいつのまにか自分でお金を使う事がない世界にハマってしまったのだから。

こっちはそのペースで対向することなんか出来やしない。

いっそのこと他の奴にさらわれちまう前に、このままガードレールに突っ込んでやろうか。

お前は、知らないだろう
どんなに僕が愛しているかを。

そうすれば、手に入れることは出来なくても誰の手にも渡さなくて済むか…

いや、

ダメだ。
それじゃ彼女は不幸になる。

それに、なんか彼女だけ助かりそうな気もしてきた。