出逢い

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「っつー事でさ、仕事も忙しくなるだろうし。陸の面倒を頼むかもしれない」 「それは全然構わないわよ。あんたも人の親なんだからしっかりしなさいよ」 「わかってる。陸が成人するまで俺が、立派に育て上げる」 両親を前に俺は深々と頭を下げた。 「男に二言はないな。絶対に約束だぞ」 俺の涙を貰ったのか、親父の目も光るものがあった。 そして、数ヶ月後の初夏。 俺は運命的な出逢いをする事になる- この時の俺には知る由もなかった。
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