陸の涙

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久し振りに他人の優しさに触れた。 温かさを感じた。 下心のない、真っ白な純粋の優しさ。 あの少女は絶対、良い大人になるな。 泣く陸の背中をさすりながら、既に居なくなった少女のいた方を見つめた。 そして時が経つにつれ、その少女の事は忘れ、記憶に残る事もなかった。
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