さよなら

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部活が終わると終例をする。 それが終われば、そそくさとバスに乗り込んだ。 丁度良い時間に来てくれたのは、今で最後だったりするよね。 すでに暗くなった街並みが、ゆっくりと流れてる気がする。 目をこらしめれば、速くもない。 バスから降りると、近くにある家に突っ走る。 お腹が空いちゃった。 今日のご飯はなんだろう? 「たでぇやぁ(※ただいま)」と、訛った声を発しながら靴を脱いだ。 ここは日本だから、部屋は土足禁止。 ガラリとイラン製のガラスが貼られた扉を開けば、目の前にはご飯。 今日は豚しゃぶのようだ。 やったぁ! 母は「おかえり」と言っていた。 晩飯を食べれば、フリータイム。 ケータイ弄くったり、本読んだり、ゲームしたり。 ゲームはあえて人気じゃないゲームをした。 皆なんで、この面白さが解らないのだろう? 最高じゃないか。 暇になってきたら、出された宿題をぱっぱと終わらせ、風呂に入る。 乳白色の入浴剤が入っていて、少しだけミルクの香りがした。 こう言えば良い例えかもだが、あえて“牛乳の匂い”という例えにしてみる。 なんか嫌になったよ(笑)
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