第一章

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第一章

キーンコーンカーンコーン 今日最後の授業が終わるチャイムが鳴り教室の鬱々していた空気が一転して晴れやかになった 「いや~、やっと終わった~」 俺、東雲玄が言うと 「これからなにするよ?どっか寄って帰んね?」 目の前に座る丸山健二がこちらに振り返り、聞いてくる 「いや、今日は買い物して帰るわ」 「そっか~、ざ~んねん」 「明日なら大丈夫だぞ?」 「うし、じゃ、明日ゲーセンでも行こうぜ~」 「オーケーオーケー」 と、言っていると隣から声が飛んできた 「もう、あんたらは遊んでばっかだけど大丈夫なの~?」 声の主は幼なじみである嬉野結衣であった 「いいだろ~暇なんだしさ~」 と健二が反論するが 「いやお前部活はどうした部活は」 俺が突っ込むと 「サボりだぜ!(キリッ)」 当たり前かのように答えた いやキメ顔されてもな・・・ 「で、玄は今日買い物行くの?」 「ん?あぁ、そろそろ食材がなくなるからな~」 「ならあたしも一緒に・・・」 「来なくてよろし」 先読みし、結衣の言葉を遮る 「・・・・・」 「・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・」 「なんでよ~」 「なんでもなにも一緒に来てもつまらんだろ」 「つまらなくないよ~」 ん~めんどくさいな 「なら勝手についてくればいいさ。その代わりにダラダラはしないぞ?」 「やたっ!」 何故か嬉しがる彼女 「・・・お二人さんとも初々しいの~」 「なんだ健二よその言い方は。それではまるで付き合い始めたばかりのカップルみたいに聞こえるぞ」 「え?二人って付き合ってんじゃねぇの?」 「いや一切そんな事ないな。なあ、結衣?」 「・・・・・・・(ポッ)」 おいなぜ頬を赤らめる 「その反応だと当たりのようだな~、・・・ケッ、リア充爆ぜろ!」 「いやいやだからそんなんじゃないっての・・・っとホームルーム始まるからさっさと前向け」 「ちぇっ、ちょうどいいとこだったのによう」 ちょうどいいとこってなんだおい 「・・・・・・」 「?」 そこで結衣がずっとうつむいていたがホームルームが始まってしまったために理由を聞けなかった
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