第一章

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『ほんとにありがとうね玄くん。それじゃぁ任せてもいいかしら?』 「はい。任せてください」 『それじゃ結衣のことよろしく頼むわね』 「はい。おばさんたちもお気を付けて」 『ありがと。玄くんも気をつけてね。結衣にも伝えておいてくれるかしら』 「はい」 『ありがと~。じゃ、また電話するわね。それじゃ結衣のことよろしくね!』 「わかりました」 そういい、通話が切れた ちゃんと切れてることを確認し、結衣に携帯を返した。 すると彼女はどうしたの?と、聞いてきた 「おばさんたちこれから海外に出張するらしいから帰ってくるまでお前を預かって欲しいだとさ」 「え・・・?預かるって玄が?」 「俺以外に誰がいる」 「そ、そうだけど・・・」 「グダグダ言わずに服とか必要なもの持って来い。ちょうどお前んちもすぐそこだしな」 指差したとこはちょうど彼女が住んでるマンションであった 「で、でも・・・」 「反抗するようなら今度からお前からのメール、電話すべて無視するぞ。それでいいなら反抗もよし、帰るのも良しだ」 そう言う すると彼女はうぅ~~、と少し涙ぐんだ目でこっちを見ていた 数分そんな目で見られ続けていたがこっちが折れないとわかったのか、諦めたように肩を落とした 「わかったよ~」 と、言い 「じゃ、準備するから少し待っててね」 「おう、なるべくはやくな~」 「は~い」 そう彼女は返事をし、駆け足で家へ向かった 「・・・はぁ」 まったく手間をかけさせやがってと、言い、空を見上げた そこには月があった とても清々しく、綺麗な月であった
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