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応援がくるまで10分はかかるかもしれない。
ナミちゃんの安否も気になる。
「大丈夫か?姉ちゃん」
とインからの通信が入る。
「だいじょばないわよ!丸腰なんだから」
俺が行くから5分逃げてろ。といって切れた。
さっき感じた思考は3人。
2人はまっすぐにアタシに向かってきている。
あぁ、もう走りにくい!
今日のために新調したタイトなスカートがアダになってる。
スカートを裂く。ちょっと裂きすぎて黒いスケ気味のパンツが丸見えになってしまった。
生きてたら、このスカートの分はNPに請求するからね。
ヒールも脱ぎ手に持つ。
曲がり角を左手に折れ、そこで待ち伏せする。
Aランクのナミちゃんよりもワイドレンジってことは、アタシと同じSランクの準神持ちってことになる。
そんなのがいるなんて聞いてない。
こっちにきてる2人が準神持ちじゃないことを祈るしかない。
「どっちに言った?」
【足の速い女だ】
「隠れてるかも知れねぇから用心しとけよ」
「ピンポーン!大正解」
と飛び出した瞬間に、手に持っていたヒールを3mくらい後ろの相手に思い切り投げつける。
おでこにクリーンヒット。
一瞬ひるんだその隙に、アタシに近いヤツに回し蹴りを食らわせる。
相手は男で固いものを持ってるんだから体重のせた攻撃でなきゃ届かない。
相手のアゴの付け根に炸裂。
1人ノックアウトに成功。
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