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警察にうかつに手を出さないように指示。
こっちで伸びている犯人の身柄確保を優先してもらう。
「ナミちゃんは?」
と、さすがに仲間の心配をするイン。
「分からない。撃たれたとこまでしか分からないの」
「そっか」
アタシだって心配で心配でたまらないわよ。
生きていて欲しい。
「じゃぁ、俺達でどうにかしないとな」
「当たり前でしょ?」
すると
「インさーん。待ってくださいよー」
と声が近づいてくる。
「あ。やべ。忘れてた」
息を切らしながら走ってくる子がいる。
あれ?この子は確か…。
えーと、あゆかちゃんだったわね。インのサポートの。
「インさん、ひどす。なにも私のこと置いていかなくても」
「あはは。ごめんごめん。自転車二人乗りするわけにもいかないし、時間もなかったからね」
「まぁ、いいんですけどぉ」
なんだか、この2人は平和に見えるな。
「そうだ、あゆちゃん。アレをボスに渡して」
「はい」
と、タバコくらいの箱を差し出した。
中を見ると、金色と赤い色をした玉が入っている。
「何これ?」
「カン姉が作った発明品。支給される前に姉ちゃん出ちゃったから」
カンナ姉さん?
アタシたちと父親を同じくする腹違いの姉。
集合的無意識の「知恵」にアクセス出来る神格者でもあり、アメリカ本部の技術部においてスーパーバイザーを務めてたりする。
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