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彼を好きになって、周りからは付き合いやすくなったと言われた。
少しでも彼につりあう様にと、
そう思っているからなのだろうか。
そうして少しずつ、
やっぱり僕は彼に変えられていく。
好きでいられるだけで、
今まで通り傍にいられれば、それでよかった。
だけど、ある日の事だ。
彼は、好きな人が出来たと言った。
今まで遊びやスポーツにばかり夢中で、
そんな事に興味は無いのだと思っていた。
いつも一緒にいたのに、そんな人が居るとは気付けなかった。
だけど、それはそれで別によかった。
僕は何も、期待していないからだ。
彼が好きな人と結ばれるなら、
一緒になって喜んでやれる自信もあった。
落ち込む彼を見るよりは、ずっといい。
なのに、彼は言った。
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