序章 背負うべきは勇者の称号

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「あなたに選択肢を与えます」 どこからともなく聞こえたその声に、気づけば顔を向けていた。 見覚えのない格好をした美しい女性がそこには立ち、彼女の言う『あなた』に該当する人物が自分であることを認識する。 どこの誰だか解らないどころか、ここが何処であるかすら俺には解らない。 だがここまでくると、ある程度察しがつくものだ。 それは、これが『夢』であると言う考えである。 事実であり嘘でもある。 そんな空間である筈なのだ。 だが、夢である筈のそれは違った。
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