冬の空

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「・・・っ!」 女が消えたとたんに吐き気が増してそのままトイレに倒れこみ 何度も吐いた 「うっ・・・はぁ・・・はぁ・・・」 これで何回フラれてるんだろう。 『魔法使いみたいだね』 ふっと頭によぎったのは 頬を染めて恥ずかしそうに笑って俺にそう言った彼女 彼女の想いを踏みにじる最低な行為をしてから話すことすらなくなった。 なのに、あの日から時々勝手に出てくる彼女の言葉や笑顔 「・・・出てくんなっ・・・出てくんなよ!」 『太陽くん・・・』 壁を何度も殴っても消えない声に苛立ちを覚える
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