一年生へ

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最後に一年生。 私が知る中で、一番多い入部員数で、三年である私たちはずっと戸惑ってました。 けど、一人一人がうまくて…。 でも、上手いだけじゃだめなんだ。 みんなと合わせられるのが真の上手いっていうんだと思う。 だって、吹奏楽って団体競技でしょ? 心の底から最初は 「やる気ねぇんだったら辞めろ。」 「合わせるのがいやだったら1人でやれば?」 って思ってた。 けどさ、多分私がこんなことおもってたのは、どこかで焦ってたんだよ。 最後だし、長谷見に銀賞をとらせてあげたい。って。 本当にごめん。 少しみんなに自分の気持ちを押しつけていたってのもあるのかもしれない。 けど、私はみんながいてくれたから演奏も…そして仕事や受験も頑張れたんだよ。 部活を引退して…もう、あの青いドアを開けて「こんにちはー!」って言えないんだって思うと、部活っていう存在がどれだけ大きかったかわかるんだ。 吹奏楽にはいってよかったって思っています。 今、辞めたいって思ってる子もいるかもしれない。 けど、それを乗り越えたら人生最大ともいえるかも知れない幸せが待ってると思う。 だから、今だけ辛いのは我慢して…。 今の努力は10年後…20年後…50年後…必ず報われる時がくるよ。
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