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広さ八畳ほどの座敷に重厚な木製のテーブルを囲んで三人の男が胡座をかいて神妙な面持ちで座っていた。
三人とも優に六十は過ぎているように見えるが中々の体躯である。
「日巫女様こちらです」
座敷の障子がすっと開き日巫女の姿が見えると三人は深々と頭を下げた。
「日巫女様、ようこそお出で下さりました」
「よい、しかしそなた達は老けたの」
「はっはっは、爺いになりましたわ。しかし日巫女様は相変わらずお美しい」
「なんと、秋山よわらわを口説くか?月夜(つくよ)に告げ口しようかの」
秋山と呼ばれた男は慌てて両手を顔の前でぶんぶんと振り
「いえいえ、日巫女様を口説くなど滅相もございません。」
と慌てて答えた。
日巫女は目尻を下げ微笑み
「冗談じゃ、そなた達が死にそうな顔色しとったんでな。つい……まあ許せ」
と言い「ハハハハハっ」と朗らかな声で笑った。
日巫女の楽しそうな笑い声につられて男達も大きな声で笑い出した。
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