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「すいません、帰ります」
俺がそう言って立ち上がると、そこにいた全員が俺を見上げた。もちろん、俺がそうしたくなった原因を作った張本人も。
「どうしたんだい急に?」
「店長すいません、用事を思い出したので帰ります。お疲れ様でした」
そう言い残すと、テーブルにお金を置いて、俺は足早にその場から出ていった。
店を出た後、俺は携帯を取りだして、美貴に電話をかける。起きてるか分からないけど電話したくなった。声が、美貴の声が聞きたくなったからだ。
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