苦悩

13/16

73人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
次の日は定休日だった。慣れない環境で仕事をして、肉体的にも精神的にも疲れてきていて、凄く疲れていた。目が覚めた時には、もう昼12時を過ぎていた。11時まで起きていれば、近くのレストランのモーニングメニューを食べれたのに、と思いながら、近くにたたんでいた服を着る。ちなみに、今日はどこにも出かける用事はない。  とくに用事はなくても、俺は外に出た。外の空気を思いっきり体に取り込んで、次の日の仕事に備えるつもりだった。  30分ほど歩いた。俺は休憩しようと思い、目の前のバス停のベンチに腰かけた。こんなに歩いたのは、祖母の入院していた病院の階段を上った時以来かもしれない。  そんな事を考えていると、このバス停に一台のバスが停まった。男性のお年寄りが3名続き、その後ろに男女の高校生、その後ろには、真神志穂がいた。  
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加