思い出

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僕を取り巻く環境はとてもいいところだった。 でも、僕が能力者だってわかってからそれも一変した。 ひとりぼっちになった。 能力者は恐れられていたんだ。 将来、この地球を滅ぼす者として。 でも、桜花は能力者では無いのに僕と仲良くしてくれた。 桜花の親も、とっても優しい人だった。 桜花は誰にでもへだてなく優しい子だった。 桜花の引っ越しが決まって皆は凄くショックを受けた。 その時に知ったこと。 桜花は僕が普通の子と違うことを知らなかったんだ。 だから仲良くしてくれた。 同情だったんだ。 そう思うと桜花の引っ越しはそこまで悲しいものじゃなくなった。
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