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1つ目のキセキは君が…人間である君が虚像の楽園に来れたこと。
2つ目のキセキは…
僕は桜花を連れて住んでいる…いや、生活している所に連れていった。
「あなた…ここに一人で住んでいるの?」
「うん…」
桜花は僕の事を覚えてはいなかった。
それもそのはず。
僕と桜花が幼なじみとして過ごしていたのは4歳までだった。
きっと能力者ってことがわかって写真とかも全部燃やしてしまったのだろう。
「そういえば、君名前は何なの?」
懐かしい声。
小さい頃より少し大人びた綺麗な声。
「僕はレオン。」
「………レオン?」
様子がおかしかった。
明るいはずの桜花がこんな暗い表情。
僕が「どうしたの?」と聞いても答えてくれない。
「まさか…まさか…ね…?」
そう小声で呟いているような気がした。
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