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「桜花、君は…」
「ねぇ、それよりさーなにか食べるものなぁい?」
「…不思議に思わないの?」
「なにが?」
「…なんでもないよ…」
5年たったって言ってた。
僕の見た目が変わっていないこと、気付いてないのか?
それともーー
『能力者になってしまったか』
「桜花、もとの世界に帰りたいって願って。きっと、戻れるから。」
「えぇー。なにか食べるもの…」
「次来たときには用意しとくから。一週間後また来て。」
「…わかったわよ…」
不機嫌そうにそう言って桜花は目を閉じた。
前みたいに体が光って消えた。
もとの世界に戻れたみたいだ。
僕の推測が正しければ十分ほどでまたここに来るだろう。
正しくなければ一週間後また来るだろう。
もし正しくなければ桜花は能力者だ。
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