プロローグ

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     ーーミッション開始前   彼は自分の装備を確認し、考え始めた。  それはいつものことだった。  考えることはいつも決まっている。  そのことで自分が戦う、つまり誰かを傷付けることを正当化している。     だから彼は強い。     迷いがないから。  どんな相手でも間違っていると思えば、力を使うことに躊躇いはない。  仲間や家族を傷付けた相手なら尚更だ。  普段の彼の様子からは想像もできないほど激昂する。    やられたら徹底的に潰す。  彼が戦うきっかけに直面したときに、決めたことだ。   彼ーー神木総司はミッションを開始した。
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