なんてことはない俺たちの日常

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† 放課後ー 今日は期末試験最終日と言う事で正午には帰れることになり、俺は親友である明石 瞬と坂本 隼人と一緒にファーストフード店ワグドナルドで答え合わせをすることにした。 俺も明石も坂本も中高一貫校に通っており、中学の頃からずっと同じクラスでいつも3人で行動している。 隼人は身長が186cmもあり、顔もスタイルも良いため女子から非常に人気があるはずなのだが、彼女を作ろうとしない。 瞬は一言でいうと普通。顔も普通、成績も普通、運動神経も普通。身長だけは違うと思ったがやっぱり171.5cmと普通だ。 俺は身長が176.7cm、運動神経は普通より上だ。 ワグドナルドの特別苺ジュースを飲みながら答え合わせを進めていくと、いきなり瞬が今までの時間をぶち壊すようなことを言い出した。 「なあ答え合わせって意味あるの?」 「確かにないな。終わったことを悔いても仕方が無い。ということで春馬の家行くぞ」 「なんで俺の家に来るんだよ?けどまあ、帰るのには賛成だ」 俺は帰り支度を終え、イチゴジュースを飲み干す。 「よし、帰るか!」 鞄をとってから席を立ち空のコップをゴミ箱に捨て、2人の方を振り向く。 しかしそこには帰り支度をしているのではなく、新たにハンバーガーを注文し頬張っている2人の姿が あった。 なんなんだこいつら…… 「お前ら帰るんじゃなかったのか?なんでまた食ってるんだよ。ったく。ほら行くぞ」 「「わかった(よ)」」 2人は残りを口に詰め込み、俺の後に店の外に出る。 ーーチリリン 「ん?今風鈴の音がしなかったか?」 2人に問うも、 「は?なにいってんだお前、バカじゃね?」 「人間の脳は使ってないと急激に能力低下するらしいぞ」 と俺をバカにする始末。 「俺はまだボケてねぇぞ!表へ出ろ隼人!」 「もう外だぞ。それと俺は疲れたから瞬が春馬の相手をしてくれるさ」 軽く隼人に流されたため殴るのは諦めて違和感を残しながら三人は俺の家に向かった。
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