第1章 ななめまえ

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この恋に気づいたのは、1年前の夏。 小学6年生の夏だった。 翔とは仲良くない。 そう断言できる。 私がこの浜松に引っ越してくるまで、見ず知らずの人物だったのだから。 幼稚園の年中になった頃。 私は両親に連れられて、2歳下の幼い妹とこの地にやってきた。 右も左もよく分かてない私が翔が近所に住んでいたなんて、全く知らなかった。 翔に出会ったのは小1の5月、浜松祭りの時だった。 私と翔の母は祭りの仕事があり、父と翔と一緒に凧場を回ることになった、そんなどうってこともないことから私と翔は、知り合いになった。
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