プロローグ

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 薄暗い部屋の中、男は机に向かう。  机の上には鉛筆と数枚の原稿。 「……」  男は小説を書いているのだ。  だが筆は進まず、男は鉛筆を持っては机に置き、また持っては置き…と小一時間繰り返している。  それ以前には部屋の中、あるいは家の中を徘徊していた。  だが、そうしている間に日付が変わっていた。  男は寝ている家族を起こしても悪いと思い、部屋に閉じこもった。 「……」  男はひたすら話を考えるが、納得のいくものにはならない。  男は次第に睡魔に襲われ、やがて意識を失った…
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