大切なものを探しに
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家のドアを開ける。 ガチャガチャ あれ、開かないや。 仕方なくインターホンを押す。 暫くすると中からお父さんがドアを開けて出てきた。 「あぁ、知世か。 今日はどうしたんだい?」 「兄さんの小説…読みに来たの。 部屋…まだ片付けてないよね?」 「ああ、何にも変えてないよ。 さ、入りなさい」 私は家へ入ると、まっすぐ兄さんの部屋へ向かう。
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