虚仮

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 それからも、ボクは学校に通い続けた。  相変わらず、イジメはつづいている。  男子よりも、女子の方が精神的に傷つくことをしてきた。  もう女子は、かわいい。好き。っていう対象じゃなくなってしまった。  その、決定打になってしまった話をするよ。    いつものように、ボクは帰ろうとしていた。  教科書はもちろん。上履きなども愛用の袋に入れて・・・。(理由 は分かると思うけど・・破ら れたりよごれたりするからだよ)  「よいしょ。」  と持ち上げようとした時。  いつもは、ボクをいじめてこない女子がいて、 「見せたいものがあるから、こっちにきて。」って言ってきたんだ。  女子だから、殴られたりしないだろう。とそう思ったボクはついて   行ったんだ。行かなきゃよかったのに。ハァ・・・。  女子たちは、しばらく、まっすぐ進むと角をまがっていったので  ボクもまがった。  そこには、いつもボクをイジメている人たちがいて、ボクをニヤニヤした気持ちの悪い笑みでみていた。 ---―――何かををかがされて  ボクの意識はそこで 途絶えた。
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